奈良県出身。京都大学文学部フランス語学フランス文学科卒業。

一般企業勤務を経て、2006年より宝塚歌劇団演出部所属。2013年より、宝塚歌劇の脚本・演出を手がけ、『星逢一夜』により第23回読売演劇大賞演出家賞。2022年、宝塚歌劇団を退職。2022年、スペクタクルリーディング『バイオーム』の脚本で岸田國士戯曲賞最終ノミネート。2023年-2024年は文化庁の海外研修制度によりフランスの公共劇場（Théâtre de Gennevilliers）にて研修。2024年よりセゾン・フェローIIの助成を受ける。主に、奈良、東京、フランスを拠点として活動する。

上田久美子は、批評性のあるテーマを扱い、アートと娯楽の境界を取り払った作品作りを目指している。上田久美子が主催する団体projectumïは、俳優が所属する劇団ではなく、制作業務を行うための組織である。創作活動では作品ごとにコラボレーターを迎え、誰でもアクセスしやすく、かつ、同時代の問題を深く共有できる表現手法を探求する。