「IN TRANSIT」支援対象アーティスト、筒井潤が、この度 FFT Düsseldorfで行われる Nippon Performnace Nightsにて新作「 釈迦ケ池再訪」を発表します。 筒井は、社会事象や政治、歴史の背景にある見えづらい構造を、具体的な出来事のリサーチや深い洞察を経て暴き、皮肉とユーモアを交えてそこにある現代の課題を示唆する、稀有な作家です。
日本の現代演劇界でも特異な作家性を発揮する筒井の新規軸に、ぜひご注目ください。
筒井潤 「釈迦ケ池再訪」
作・演出: 筒井 潤
出演: オレック・ジューコフ、筒井 潤
日時: Do 21.11.2024, 20:00 / Sa 23.11.2024 20:00
会場: FFT Düsseldorf, Konrad-Adenauer-Platz 1, 40210 Düsseldorf, Germany
言語: ドイツ語・日本語、ドイツ語と日本語の字幕付き
公演時間: 70分
チケット: 19 € ほか
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【作品概要】
新作『釈迦ケ池再訪 / Der Buddha-Teich – erneuter Besuch』では、ドイツ語が話せない吹田出身の劇作家/演出家筒井 潤と、日本語が話せないオデッサ出身の俳優オレック・ジューコフが舞台上で自ら字幕を操りながら、意思疎通が取れない相手との対話を試みる二人芝居のコメディである。 今作は日本とドイツが外交的危機に直面した19世紀末の「釈迦ヶ池遊猟事件」を引き続き題材にしながら、国際共同製作の演劇作品の決め事を逆手に取り、(異文化)コミュニケーションの可能性と非可能性を描く。個人間、世代間、国家間という異なる文化・思想背景を伴うコミュニケーションの不全により混迷する現代において、そして演劇における言語、翻訳、字幕の制度に対し、新たな地平を切り拓く。